嫉妬
chiharu


手が届かないと分かっているものには
本気になったりなんかしない。

同じ土俵に立ったりしない。
立とうとも思わない。

意地をはったり
悪態をついてしまうのは

さっきまでこの手の中にあったものが
奪われて無くなって

誰のせいでもなくて
きっとわたしのせいで

大事なものを壊したくなるほど、
素直なのかもしれない。



自由詩 嫉妬 Copyright chiharu 2016-05-09 03:12:18
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