望郷(一)
信天翁

   庭木がかもしだす
     日陰と日向が
   その鮮明度を増し
   遥かに漂っている
      卯月の雲も
田の草月に移行するとき
  いままで眠っていた 
     老残の趣きが
色彩鮮やかによみがえる
 青い齢(とし)のゆめを
     掘り起こして


自由詩 望郷(一) Copyright 信天翁 2016-05-08 10:44:35
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