入眠
ryou

枕元に外した
メガネの瞼を
そっと下ろしてやり

眠るときも
髪を七三に分けておく

深夜
明かりが消せない部屋の
無影灯に浮かび上がる
手術台のような
蒼白のベッドの上で

夢に
遠ざかる迷路から駈けてくる
悲鳴を
聴く


自由詩 入眠 Copyright ryou 2016-02-26 20:19:43
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