色鉛筆 六
信天翁

十年は ひとむかし
       二十年は ふたむかし

生かされた 感慨はうすれ
      生かされる 考察もぼやけ

ただ茫然と 薬指でみけんを押さえて
  時の隙間を ごまかし続けている

  卒寿となった おひとりさま よ
           見つめなおせ

とわにかわらぬなかぞらのかなた を


自由詩 色鉛筆 六 Copyright 信天翁 2016-02-20 09:19:12
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