ガラス
はるな


あるのはわかっている
けれどみることができない
ちょうどすりガラスを挟んでいるように
いつかもこんなふうだった、と
ふりむいてみたところにもすりガラスがあって

なめらかなさびしさのなかで
ただ知っていた
あなたに会うのだということ
それが誰かはわからないけれど



自由詩 ガラス Copyright はるな 2016-02-18 23:54:38
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