逢い引き
ようへい

か細い心が揺らぐ
思い思いに巡らした恋人は
誰一人こちらを振り返りはしなくて
誰一人判り合おうとしなくてもどかしく
それまでのような思いが張り詰める
毎日のように当たり前に逢って
それでも馴染めない
判ってもらえないと
いづれ知る結末に怯えながら
行く先を告げないつもり
年相応に悩みながらも
過ちを繰り返しては
いつものように
あなたへと辿り着く
変わらないあなた
胸中を明かしてしたところでも
何にもならなくて
私たちにも判らない未来が告げるのは
ほんの束の間の
逢い引きかもしれない


自由詩 逢い引き Copyright ようへい 2016-02-13 00:44:11
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