二月の逗子で
番田
日曜日の終わり
日曜日の 夕日が沈んでいくのを見た
逗子のホテルの窓辺で夕日が沈んでいくのだった
そこで 私は一人
窓際に腰を下ろしていた いつまでも
トランクを持っていた 私は 窓際
それから バス停を目指して歩き出したのだった
今年もあまり誰に会うこともないのかもしれないな
潮の匂いを感じている 今年も
好きな人の誰もいない潮の匂いの中にいた
生きていくことに 疲れてしまったのだ
自由詩
二月の逗子で
Copyright
番田
2016-02-07 18:06:28
縦