海を見る
瑞海




海を見たい
寒いことがなければ
今すぐ海を見たい

黒の中に埋もれるのは
よくあることだ
誰も助けがないのも
よくあることだ
“涙を流した分だけ 強くなる”
この言葉を実感することは皆無

だって ほうら こんなに
わたし おちているじゃない
ゆっくりゆっくり
わたし おぼれているじゃない

海を見れば
波が 音が
わたしをさらって
遠くへ連れて
どこか遠くへ

本当は
大切な人に
大切にしてもらいたいだけ



自由詩 海を見る Copyright 瑞海 2016-01-20 22:01:39
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