爾来
もっぷ

あの日 わたしは地球の上を電車で走っていたが
その翌日 わたしの脚を守りながら
わたしと(この小さな町の)道を走っていた一足は
歌を忘れたカナリヤとの冤罪とともに光りを奪われていま/

ところで

それらは記憶だが、ついにわたしには「きおく」でしかなく
記号であり、記号のすべての意味は「いみ」である
唯一の記憶、唯一の意味である「部屋」だが
それは 部屋 は、いったいどこにあるのだろう
わたしは そこ に居る、はずなのだが
わたし、とは/
…、ここは



自由詩 爾来 Copyright もっぷ 2016-01-15 22:41:56
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