nadeshiko
草野春心



  しろい板の上に
  まばらに わたしたちは穿たれ
  見つめていた 雨だれが いつの間にか
  うすぐらい煙に変わっていくのを見ていた
  わすれていった 哀しみもいつしか 草叢のなかで
  一輪のなでしこに変わっていくことを いつの間にか



自由詩 nadeshiko Copyright 草野春心 2016-01-13 22:24:51
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春心恋歌