風の舌 八
信天翁
芥子色の北風をついて
冬至の太陽が
レースのカーテンに
無味乾燥の原版として
いろつや褪せた
庭木のかげをはりつける
卒寿となった
おひとりさま そっくりに
そうして そこへ
沈潜したひとときをまたいで
巡回の三毛猫が素通りした
自由詩
風の舌 八
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信天翁
2015-12-25 16:20:20
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