日曜夜明けドリップ
うわの空。



静寂、
週末の精神的渋滞
万事休す


生き物の毛をむしった服で
心まで温めようとする
愚かだわ、愚かだわ

窓は薄暗がりの世界と
色のないふたつの目玉と
内と外を映す

思考の槍は
四肢を貫通し地に刺さる
鼻からの侵略者は
体内を食い荒らすエチオピア

そうして自縛に至るのです



嗚呼かみさま、
あのしとの左手のきらりを煮詰めて
ロジカルな状態で、は
酸化させるくらいしか出来ない

嗚呼ほとけさま、
あのしとの身体はわたしの身体が解る
よしんばひとりの週末を頂いても
新たな傷みがかさぶたを穿つ摂理も


相互作用でなくても
落としたら戻せなくても
思考を焙煎する
四肢の穴からエチオピアが飛ぶ


フレンチローストで
戴けるまで時を流して
渋滞緩和の標識を
あのしと以外から、貰いにゆく



自由詩 日曜夜明けドリップ Copyright うわの空。 2015-12-12 11:54:57
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