ゼロ
モリマサ公

つくばエクスプレスからウィンドウひかる画面いっぱいに星がくだけちってる
速すぎて重力ロストしてぷかぷかプンクトゥムになった淡い隙間からするする抜けていく
ミッキーマウスの中身みたいな
死んだ色をしたちっちゃな人間ざわざわあふれてるの臭い
足元かたっぱしから視覚切り刻んでわざと残酷に消しながら
底抜けのわたしスマイルがエンドルフィン放出して
昨日とか明日とか今日の痛み何も感じなくなっていくからさらにスマイル広がって
星が降ってるからミナペルホネンの折り畳み傘キラキラがささるけどすぐとける
きーんとする耳元サラウンドできれいな飛行機がしらじらしく空中すべってゆくのみて
生きてるってきっと今みたいなかんじで瞬間て今のことなんだすごい
まあ今なら極地までいけるかなんてきっと信じられる
マイナス36℃の短いたった5時間の昼間
朝日が昇ってから夕日が沈むまでずっとかわいいピンクの空の夕焼け色に吸い込まれて
日が暮れた直前はすべてがブルーになる影もわたしも全部匂いになって
全部がブルーからブラックになっていく風景の匂いになって
北斗七星の方角からキミがオーロラをゆっくり運んできて
真夜中になればわたしの真上をすごいスピードでいったりきたりするのがみれるね
キミがスキ
手袋の手をあっためて胸にあいた空洞から
スイカとかで改札を抜ける音がピーピーたくさん聞こえます
止まらないで最後までコンテニュー繰り返してストディウムかこれが
これが生きてる意味
毎日投稿されて消される方のYouTubeみたいな現実に
傷ついたり吐いたり折れたりしたくないから約束して
普通の女の子スマイルがエンドルフィン全開放出してエスカレーター
どんどん地上にむかっていくの人型の同じ背中が増殖
愉快な気分なんの痛みもかんじなくなるからスマイル
自分の顔もおもいだせないくらい大丈夫
たくさんの女の子にまじるから
ゼロ円になるから

  


自由詩 ゼロ Copyright モリマサ公 2015-12-02 18:43:43
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