換気扇
ガト
魔法使いが
ドライバーを手にやってきて
雪原を走る夜汽車を止めました
壊れた換気扇の交換
最後に頑張って回る姿が
とても可哀相で
「よく頑張ったね」って二人で言いました
私たちは少し馬鹿なのか
機械も過剰に愛してしまいます
だから
叩いて機械を直す人たちが
なんとなく苦手です
うちの魔法使いはいつも
物は人の心を知ってるから、と言います
「僕は新人ですよろしくね」って笑いながら
新しいモーターを取り付け
交換した古いモーターを
大切そうに包むのを見て
なんだか涙が出そうになりました