秋の街角で
番田 

散歩をしようと思い
外に出た 私は 
北風が来月には吹き荒れていることだろうと思う 
もう 暗かった 外は 
恋人たちの恋に熱を上げていた
路地を通る 人気のない夏の日の思い出された
今は彼らは姿を消して もう
舞い落ちていた木の葉の色すらも肩の上には無い
家に帰るのかもしれない 私も
角を曲がった そして パンの袋を抱えて
素敵なモデルたちを見させられた子供の顔をした
私の手にしていた雑誌をめくりに本屋に寄る そして   
高そうな服を見つめる

コーディネイト集のファストファッションが
閉じ込み付録に隠されるようにしてある
そこにいる私にとって無意味なものではないからこそ
本当に流行っているものとして


自由詩 秋の街角で Copyright 番田  2015-11-30 00:30:50
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