代々木公園の日曜
番田 

誰に会うということもなく
桜並木を歩いて行く
そして私はすぐに散ってしまった葉の上だった
私は 寂しい色をした 枯葉の道を踏みしめる


枯葉の散る公園
月を越えていく
誰かが放った 夢の色
いつまでもどこまでも 漂っていくシャボン玉


私はぼんやりと見ていた
舞い上がったシャボン玉の一つを
自分がどんな未来の姿をするのだろうと考えていた
そして私は 家路についた


枝の中で
行き場をなくした老人のように
流れたこの息も 来月は白いことだろう
私は そんな気がしている


自由詩 代々木公園の日曜 Copyright 番田  2015-11-23 22:59:10
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