廃校舎
あなろぐ時計
ただ一人懸命に掃除した、水道の蛇口が赤茶げて
所詮こんなものさと自嘲(あざわら)っている
うらぶれた、うらぶれた、朽ち果てた半紙の”夢”の字が
帰っておいでと嘯いている
うるさい、うるさいと跳ねのけて
革靴で駆けだす、暗い、夜の畦道
自由詩
廃校舎
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あなろぐ時計
2015-11-21 00:20:05