塗り絵みたいに
余韻

塗り絵みたいに

2015.11.12.

街は傘だらけ 僕は傘いらず
この冷たさは雨のせいなのは分かっているけれど
この空しさを濾過してくれるかなと思って

流行は伝染病 僕は独り言さ
あらゆる誘惑を どうにかこうにか遮断すべく

いらない いらない 解読しようともしない
問題 見ようともしないから
答えもどうだっていいよ
僕は塗り絵みたいに イロメガネいらずさ

ガムを噛む 飴を舐める 煙草を吸う
その無神経さで今日もこんなにも病院は混んでるぜ

僕はこの病を何が何でも治したいってわけじゃない
けどそんなことを言えるはずもないから
端っこで楽しんでるよ

消したい でも消せない そうやって消える少年少女
優しさは全員分あるらしい 足りない分は何処に?
誰かが買い占めているのか? 金で買えるはずもないのにか?

いらない いらないのに 
満たされたい 報われたいって
書き過ぎた 書き飽きた
僕は塗り絵みたいに いつかそれを 心に飾れるまで
端っこながら 僕は僕のできることをして生きていくよ


病院にて。実は三作目。

何が何でも治したいってわけじゃないって本音かも。
こうして、この病を元手に詩を書けるなら、最高じゃないか。
だけども、僕のできることはしながら生きていきます。


自由詩 塗り絵みたいに Copyright 余韻 2015-11-15 15:43:17
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