ナイトメアゴシック
示唆ウゲツ

ゆるゆるるゆるゆっ。排泄物。
あのトイレは混んでいて、このトイレはガラガラ。

もう、どうしようもないくらいお腹が痛いのに
混んでいるほうのトイレはとても魅力的で。

セックスであろうがロックであろうがドラッグであろうが

そう、あらゆるものが見えてきそうなトイレにばかり目がいって

お腹の痛みなんて忘れちゃうくらいピカピカ。

あなざーはんど。一方ガラガラのトイレといったら
此の世の悲しみの一切を背負った感じの雰囲気。

ああいうのを『きらわれもの』とかいうんだぜ、きっと。
出てるもん、『世界一汚いトイレ』みたいなオーラ!

したくねーしたくねー。

でもアレだ。マジでお腹が痛いんだよね。

ようくみたら混んでるほうのトイレに並ぶ人たちは
脂汗かいてるし(やヴぁい時に出るアレ)
失神してる人とかいるし(コレが混雑の元なんじゃねぇの?)

ああ、もうがまんならねぇよクソったれ。(シャレにもなんねぇ)

腸がほら、ハードロックのドラムみたいな音するし。(パンクともいう)
仕方が無いのでガラガラのトイレへ直行する。

ぶっ壊れそうな音がしてドアが開く。

なんとまぁ。

そのトイレの内装といったら金色一色!ワンダフル!ブラボー!

なんでみんな使わないのだろうと思いつつ排出。
ペーパーをチョーキングする感じで搾り取り作業完了。

がしかし、水が流れない。何で何で何で?
(コレが原因でみんな使わないんだな)
おいおい。何か泣けてきたぞ。
うわんうわんうわんうわんうわわわんっ。
しめた。この涙で流せるじゃん。
いいのかな。こんなオチで。


じゃーじゃーじゃーじゃー。じゃっこん。ぎゅるるん。
流せたしまぁいいか。

※しょうじきもののためのトイレ。あったらどうする?
使わないよな。そのほうが身の為だよ。
一生分の涙を枯らしちゃったんだから。


自由詩 ナイトメアゴシック Copyright 示唆ウゲツ 2003-11-11 03:24:05
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