巣立ち
レタス


空は高く
遠く 
ぼくを迎えいれてくれる
少しだけ寂しいけれど
青く染まってしまったぼくは
静かな誘いにコクリと頷く

透明な羽が肩から生まれ
いよいよ旅の刻が来た

自由な大空が待っている

流れる涙はひとしずく
忘れ物はないかと
瞳を落とし
命の果てを見定めた

さあ 往こう
永遠の彼方へ


自由詩 巣立ち Copyright レタス 2015-11-03 20:30:44
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