神は忍耐しておられる 
生田 稔

神は忍耐しておられる 

木村:何年も前から何度もエホバの証人が訪ねてきては悪い時代がもうすぐ終わるとか、今は世界中で警告がされている終わりの時だということを何回もききましたが、それにしてもあまりにも時間がかかりすぎてはいないですか。
生田:よく耳を傾けてくださって有難うございます。世界中で悲惨な出来事が多いため、いつまでもこの状態が続くのか、誰でも思いますよね。
それでは、この終わりの時が長くされている理由を聖書ではどのように述べられているか、見てください。 ペテロ第二3:9[エホバはご自分の約束に関し,ある人々が遅さについて考えるような意味で遅いのではありません。むしろ,ひとりも滅ぼされることなく,すべての者が悔い改めに至ることを望まれるので,あなた方に対して辛抱しておられるのです。」

ここから神が辛抱しておられる理由についてどんな事が判りますか。
木村:滅ぼされないようにという神の人間に対する同情心のようなものでしょうか。
生田そうなんですね。弱い立場に寄り添った同情心がその理由となっています。例えば親であれば誰でも、子供が幸福に生きて欲しいと願いますが、同じように神も人間に対して同情心、つまり憐れみを示しておられるのです。
木村:それは判るような気がしまあす。でも時間をかけ過ぎるなら、そのためにかえって多くの犠牲を出してしまって、神の憐れみが、取り返しのつかないことになることも考えられますよね。
生田:木村さんは物事を深く考えておられるのですね。実は私達も同じような危機感を持って伝道活動を続けているのです。
では神はこの「時」をどのようにとらえておられるのか、もう一つの聖書の言葉を読んでみましょう。 イザヤ30:18を読んでください。
木村:イザヤ30の18を読む。「そして,それゆえにエホバはあなた方に恵みを示そうと待ち望み,それゆえにあなた方に憐れみを示そうと立ち上がる。エホバは裁きの神だからである。この方を待ち望む者はみな幸いである」
憐れみを示すのを待ち望んでいる・・
なんだか、余裕さえ感じられるのは何故でしょうか。
生田:神は終わりの日の間に犠牲になった人々や過去に亡くなったすべての人に公正な裁きをされ報いを与える力があり、愛や憐れみのためにそうしたいと願っておれれるので、私達に待ち望むように勧めておられるのです。
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いま話し合った点を更に深くこの冊子の8課
「神は何故悪を許しておられるか」から次回、短い時間で話し合えたらと思いますが、いかがでしょうか。
木村:今ぐらいの時間だったらいいですよ。










散文(批評随筆小説等) 神は忍耐しておられる  Copyright 生田 稔 2015-10-28 10:05:11
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