秋の土曜日、午前五時
もっぷ

午前五時の足音 私はこれから眠る
詩句未遂たちと立て籠ってる部屋で
眠れ、なかったことへのクレームを
今朝の燃えるごみにできたら 私は

あてがなくて彷徨って
言葉にすがって訪ね歩いて
拝聴してしまった耳が悔しい
確かに夢中で読んでいた

あれらこれらみな捨ててただ
テディとひつじをだきしめてそして
意識を失うだけのこと 選べ、なかった夜

さらに容体を悪化させてしまったことを
隠す段ボールがほしい 荷札つけて
遠くへ投げる 喩えではなくて



自由詩 秋の土曜日、午前五時 Copyright もっぷ 2015-10-24 14:39:44
notebook Home 戻る