渇いた月.
つきのいし.
水のない球体
光のない反射
あかく くねったり
きんいろに あがめられたり
輪っかや虹や黒ずんだりして
きれい とか 不気味 とか
好かれたり 嫌われたりするんだけど、
始めから 渇いていたの。
ずっと ずっと 昔から。
ほんとうは、液体になりたかったの
渇いてるから いまのかたちなのよ
.
自由詩
渇いた月.
Copyright
つきのいし.
2015-10-23 21:44:47