ポタージュ　　　　　柔らかい母の手のひらが舞う
ポトフ　　　　　　　冬の楽しさテーブルを前にして
ミネストローネ　　　鮮やかな色は夕日のように
オニオンスープ　　　琥珀のぬくもり今日を慰める
クラムチャウダー　　温かな朝の目覚め
味噌汁　　　　　　　今は亡き母の匂い
じゃっぱ汁　　　　　津軽恋しき夕暮れに
粕汁　　　　　　　　北の果てに腹を撫ぜゆく
ボルシチ　　　　　　紅い色彩は北国の憬れか
トムヤムクン　　　　熱帯の汗の匂いする
コンソメ　　　　　　澄み渡る夕暮れ時の薫る
白湯　　　　　　　　白骨の痛みを納め手をあわせる
清湯　　　　　　　　中華五千年の歴史を知る
おすまし　　　　　　いにしえの人の香り豊かに
土瓶蒸し　　　　　　香る人　その名は織部
豚汁　　　　　　　　滋味に身体が蘇る
ビーフシチュー　　　妹の最後の望みに応えた朝
ホワイトシチュー　　野球帰りの匂いが誘った少年のころ
おでん　　　　　　　ゆるゆると今宵の時が過ぎてゆく
甘酒　　　　　　　　冷えた吐息が空に舞う
玉子酒　　　　　　　咳ひとつほっと息吐く
お汁粉　　　　　　　苦手なこの椀に彼女に同意した誓い
カリー　　　　　　　灼熱の知恵が輪廻の源に
茶　　　　　　　　　高鳴る胸をそぎ落とす
珈琲　　　　　　　　鼓動を叩き出陣の儀式はいまに在り
酒　　　　　　　　　花香りは空に往く
ウイスキー　　　　　琥珀のエキスは華やかに
ジン　　　　　　　　辛いことを忘れて浴びる
ウオッカ　　　　　　北の大地に胸叩く
テキーラ　　　　　　龍のごとく天と地獄を彷徨う
ラム　　　　　　　　波のうねりを乗り越えて
ワイン　　　　　　　光の協奏曲は華やかに
焼酎　　　　　　　　爽快な青き空　
ビール　　　　　　　太陽眺め明日への希望
白酒　　　　　　　　いにしえ香る歴史の果てに
ブランデー　　　　　今日のご褒美に薫るしじまの中にゆく

けんちん汁　　　　　僧侶の煩悩ここに在り　笑！