時々

飽和する甘いオブラート
懐柔されて充満していく
欲求に素直な人々
伝染する好奇の眼差し

「あのそびえ立つ積み木を君は壊してしまうの?」

積んでは崩す
作っては壊す
その瞬間が心地良い
まるで子どもみたいだ

先人たちの思想が
眠るように息づく時
嬉々として人々は向かう
あのそびえ立つ積み木へと

「想像力を働かせよ」
今となっては
ただの結果論にすぎない


「君なら利口だから気づくかと思ったよ」

もう手放しでは喜べないな


積んでは崩す
作っては壊す
その瞬間が心地良い
まるで子どもみたいだ




自由詩 Copyright 時々 2015-09-13 23:38:06
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