足跡
深水遊脚



いつのまに内緒話は死語となる 左下がりの枝に梨の実


「信じてる」 秘密のありか探る手で 画面で乾く目を伏せたまま


民族の衣装は乳を隠さない 壁が嫌になり踏み込む裸身


微動だにしない魂 動かずに痩せて細って油を求め


人ひとり語る字数は千字以下 突然生まれた法に裁かれ


短歌 足跡 Copyright 深水遊脚 2015-09-13 21:23:20
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