池袋のラブホテルの窓から
番田 

私は今日もぼんやりと散歩した
池袋へ いつものルートを
私の 心の疲れを癒すために それは
だけど それは誰のためでもない 
歌の詩を書いていて
思っていたが 歩いた 躊躇せず 出て行こうとして
考えることなく 何も
ただ 歩いた 用もないのに 特に
ジャックケルアックを読破するために
英語を学んでいる 今年の目標だった
原文を 代々木公園で 日の光を浴びて
もちろんひとり 読んでいた昨日も
仕事は会話もなくルーチンで 
私は生きてはいるけれど
言葉を 誰かと交わしたくなる
そんな私を誰もが煙たがっているようだった
私は いつも歌を歌った 昔バンドを
組んでいた頃の夕暮れ時のいつもの コードフォーム
人工的な風景の中の人混みに紛れながら 


自由詩 池袋のラブホテルの窓から Copyright 番田  2015-09-13 20:07:05
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