水葬
atsuchan69

暗い夜の底から
柔膚を剥ぐように奪われた
土と草の匂いと、
家族の笑いを灯した明り

 安穏な日々
   を
  揺さぶり壊して
一瞬が、
      全てを奪った

星々をも掴もうとすらした
未来永劫に消えない呪いを走らせて
誰も正しい道へ戻ろうとはしなかった
一時の歓びと傲慢のゆえに

 雨よ、
どうか鎮めたまえ

燃えさかる肌の
薔薇色の火照りとともに
憎しみのすべてを
深く水に沈めるため

 雨よ、











自由詩 水葬 Copyright atsuchan69 2015-09-11 10:06:54
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