眩しげに
瓜田タカヤ


二刀流の俺の刀には
赤いセロファン越しに
うめく外国人が写り込んでいた
反り返る刀を太陽までかかげ
そのまま地面へ降り下し
堕情と意味の解らぬ言葉を断ち切った

すずらんはスローモウな風を送信した

脇の下で刀身を滑らせ
血をふき取ったら
間違って刃を上にしてしまったので
両腕の付け根からなんだか血が吹き出した

死ぬのか?って思って焦り
女を捜した
これから3人目までに出会う女から
選ばなければと思った

1人目はダメだった
目がきつくて恐かったので
昔ヤクザの事務所に頼んだときに
いた人に似てたからちょっと ね?

2人目はだめだった
外人だった。まさかさっき殺っちゃった奴と
同色の人とは何か気分的に ね?

3人目はダメだった
ブスだった   ね?

もうダメだぜ 精神が出血に追いつかない!

景色が脳と共にスクリューし
角膜がダイヤマークにスライドし
平衡感覚アスファルトに
頭をカツンと打ちつけられ
ジオラマを無色に配列した

妄想内で4人目の女まで探している
俺を想い、そいつがいまいちでも
むりやりいっちゃってる事を考えた

力技で君(妄想)の悲鳴とベットインすることを夢みた時
意識の回路が切断し
刀がギラリと光りだした

ギラリと

刃が
光ったのだった


自由詩 眩しげに Copyright 瓜田タカヤ 2005-02-14 04:09:24
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