タ力本願
たけし

肉体は善と悪の戦場

剣交わり火花散る度

苦痛が激痛が肉を裂き

意識に鋭く反響し朦朧と
理性を散逸させていく

包丁を前頭葉に一突き

デキナイ理由は唯一つ

君と逢う約束したから

握り締めた手の温もり

それだけが荒れ狂う魂を救う
脇に座りまた馬鹿話をしてくれよ

ただ無言で
聴いているから


自由詩 タ力本願 Copyright たけし 2015-08-27 19:57:49
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