夏の終わりに
深水遊脚



青臭い時代遅れの言葉だとあの日隠したメモ掘り起こす


書に溺れ町に安らぐ溜めきれず流れる玩具ひとつ磨いて


記録され得なかったもの吸うために固く絞ってもっと絞って


透明のキューブに空を記録してラベルを貼った夏の終わりに


骨の折れたビニール傘で武装する 大雨強風波浪警報


短歌 夏の終わりに Copyright 深水遊脚 2015-08-25 21:36:40
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