緑門
信天翁

           蝶番に赤錆びが 出始めた
         脳味噌に白カビが 生えだした
                  それなのに

       卒寿までいのちが めぐまれたこと
                それは まさに
   宿命 などと安易に思うべきでは あるまい
そして それは 慎重に 大恩寵というべきだろう

      心身 ともに老化し続けているなかで
 


自由詩 緑門 Copyright 信天翁 2015-08-13 09:56:25
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