波も涙
瑞海




君が
遠浅で
わたしを
呼んでいる
幸せなゆめを
見ていたいなあ
水がつめたく
感じる様な
繊細かつ
美しい
君の



私は
海の先
蜃気楼を
じっと見た
あそこまでは
白い鱗を纏った
小魚になって
泳がないと
会えない
染まる
心は



星が
煌めく
絨毯は波
海に溶ける
わたしの足を
すでに鱗が覆う
いつかの君に
会えるよう
お願いと
憐れを
濯ぐ




自由詩 波も涙 Copyright 瑞海 2015-08-01 23:24:10
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