ろくでなし
梅昆布茶

「ろくでなし」

我がロクサーヌ
臈長けたその唇で
いたぶるがいいさいつまでも

でもときどきキスしてロクサーヌ
見た目なんてどうでもいいことさ

中身のない石炭袋のようなものさおれの日常なんて
だからきみの童話を書き込んでくれないか

「ロケットマン」

どうして行ってしまうんだい
きみは忙し過ぎるとはおもわないか

人間はよっぽど緊急のとき以外は
ロケットを背負って
飛ぶようにはできていないんだ

「ロートレアモン」

だれかが彼のマルドロールの歌の
秀逸をほめちぎっていたが

ランボーとかエリオットとか
天才を理解できないぼくは

すべてBookOffに売ってしまったものだ

「労働者」

社会は相互の労働を交換して成立する

あかちゃんも労働する
母を悩ませ喜ばせ成長させる

とても素敵な労働だとおもう










自由詩 ろくでなし Copyright 梅昆布茶 2015-07-27 11:32:46
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