どこへいくということもなく
番田 


友達と会い
原宿を歩いた 私は
友達といつもと変わらない
あの 喫茶で コーヒーを飲む


私たちのいつもの話
いつのまにか 慣れていた この街
あの店でいつか食いたいものだね
そう話すけれど わかっていた 無理だと


喫茶店の中の 見慣れた顔
服屋の中の 見慣れた店員
竹下通りの中の若者たち
一つの塊のようになった 人間たち


変わらない風景の中を歩いていく
知ったようなフリの 私たち
だけど ここから いったいどこに向かい
そこで何をするのだろう 私たちは


自由詩 どこへいくということもなく Copyright 番田  2015-07-26 23:04:11
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