雨の日の公園
ただのみきや

黄色いシーソーが二つ
同じ方を下げて
ならんで寝ころぶ恋人同士みたい 

ブランコも二つ
風にほんの少しだけこぎ出して
仲睦まじそう

のっぽの滑り台はひとり
空を見上げている 雨が止み
子供たちが駆け上ってくるのを想いながら
つめたい雫を滑らせる


          《雨の日の公園:2015年6月24日》





自由詩 雨の日の公園 Copyright ただのみきや 2015-07-08 20:42:22
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