おばあちゃんと私
若桜

満面の笑みにつないだ手
ほら、おそろいだね

あなたがさし出す手に私が応える
「冷たい」って笑った
この手はあなたの役に立てますか?

日々を過ごす中で失うものも多いけど
あなたは無くしながら私に教えてくれる

当たり前のもの全てが幸せであると

私がのばした手、あなたが包んでくれる
あたたかいぬくもり
この手が私の救いだから

私の時が過ぎていくように
あなたの時が還っていく
いつか来る終わりを始まりにするために

怖くないよ
だから笑っていて
私の笑顔を見ていて
やさしい記憶はきっと、消えないから


自由詩 おばあちゃんと私 Copyright 若桜 2015-07-07 22:42:04
notebook Home 戻る