はるな


夜には
夜がある
朝に
花が目覚めるように

わたしには
わたしがある
はずなのだが

たとえば
あの壁を殴っても
痛い
とは言わないが
拳はどうだろう

雨たちや
猫たちも
たぶんそうだろう

目覚める
ときがくれば
それ用の言葉があり
窮屈な世界たちは
ばりばり音をたてて
忘れるっていうことごと
ぜんぶ去っていく







自由詩Copyright はるな 2015-07-03 00:34:53
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