プラチナ
じぇいぞろ

毎晩LINEで吐息を聞きながら眠る。

距離も年齢も現実的な障碍も、
切ない迷霧に隠れてしまう。

二次元の恋を三次元にするという提案は、
ゆっくり常温で解凍すべきなのかもしれない。

しかし、懐炉を着火するプラチナのような
情火に焦がされ、ちりちりと焦げ続けている。

駅舎で購入した何枚もの新幹線の切符の、
(ゆき)にははじまりが、
(かえり)にもはじまりが乗っている。


自由詩 プラチナ Copyright じぇいぞろ 2015-06-28 18:22:08
notebook Home 戻る