人の群れ
サダアイカ (aika)


鹿と衝突すると車が大破するぐらい
私は元気です

だから

貴方が
光への道を迷っているのならば
私が
身を持って進んで伝えに戻ります

宗教のようだと
貴方は
吹き出してしまうのでしょうが

私は頭が悪いので
その道が深い深い険しい冬の山であっても
嬉々として進んでゆけるでしょう

雪の降らない鋭い痛みのような山中の寒さでも
私にはその先にみえる景色が感じられるのです
野性の性でしょうか

世界平和だとか
そんな無責任な言葉を
声高らかに私がさけんだらば
貴方はちゃんと腹から大笑いできるぐらい
私を知っているから

山は険しいのでなかなか光はみえません

いいえ私が目を瞑っているのかもしれません

あぁ、見開いても私には見えないのかもしれません

ただ私は温かい

温かいのでどうやらこれは光って

光っています



自由詩 人の群れ Copyright サダアイカ (aika) 2003-11-09 15:15:34
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