ゼロ
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ゼロから始まる

終わらないものなど何一つ無いと分かっていたはずなのに
限られた時間を無駄に使ってここまで生きてきてしまった
何か一つでも成し遂げたものは有ったのだろうか
何か一つでも未来に残せたものは有ったのだろうか

後悔したって元には戻れないってこと分かっているはずなのに
限られた時間を無駄に使って過去ばかり追い求めてしまう
もう止めにしよう誰かや何かに罪を擦り付けるのは
もう止めにしよう何から何まで後回しにするのは

生まれ変わろうと思う気持ちに遅すぎるなんてことはきっとない
年齢制限を突き付けられても動き出した衝動は止められない
言葉よりも先に体よりも先に内側から生まれてくるもの
それを原動力に即席のスタートラインに立ったなら

ゼロから始めよう立ち止まってしまうたび何度でも
怠け者の自分に鞭を打って多少の無茶もしていこう
力が足りなくて目標に届かずに墜落したって構わない
目指すべき方向が見えたなら全力で進んでいくだけだ



君は僕と同じような経験をしたことがありますか
君は僕と同じような失敗を重ねたことがありますか
もう何をしたって変わらないと思い込んではいませんか
もう何をしたって無駄だなんて諦めてはいませんか

本当に心が望むものから目を逸らすことに慣れてはいけない
世界が色褪せて見えるかはきっと気持ちのもちようなんだろう
妥協することも賢く生きていくための一つの方法かもしれないけど
どこかに引っかかりを感じるなら多少の我儘を言ってでも

ゼロから始めよう何もかも捨てる必要なんてない
重た過ぎる荷物は悩みながらもここまで生きてきた証だろう
少しくらい道を逸れたってしっかりイメージが浮かんでいるなら
君が目指した目的の場所まで時間が掛かってもきっと辿り着く



君の気持ちが分かるなんて口が裂けたって言えない
どれほど言葉を重ねても一つになんてなれやしない
決断を下す時道に迷う時一人の時もあるだろうけど
手を差し伸べることが出来る人間が一人くらいいたっていいだろう

ゼロから始めよう自分自身に言い聞かせるように
何もしない言い訳を探すのは終わりにしたいんだ
タイムリミットが迫っているならじっとしている暇はない
同じ苦労ならやりたい事のために苦労したいから

ゼロから始めよう君自身に言い聞かせるように
余計なお世話かもしれないけど伝えたい言葉があるんだ
どんなに頑張ったって君の気持ちを全て知ることはできないけど
君と僕との距離が限りなくゼロに近付けたらいい

ゼロから始まる


自由詩 ゼロ Copyright 1486 106 2015-06-27 12:38:34
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