臨死体験
捨我
ベットの上に横たえて
死体のような日々は過ぎる
頭は割と冴えてるが
歩くことすらままならねぇ
ダラけてるわけじゃないさ
病気でもないよ
大げさにしないでくれ
眠れやしないだろう
遠く街の音が聞こえる
世界は動きを止めたりしない
どうせ僕は関係ない
お互い様だろ
そんなもの
閉じた目に浮かんだのは
子供の頃の僕だった
笑えるぐらいのリアリティに
僕は涙を流していた
ただただ涙を流していた
自由詩
臨死体験
Copyright
捨我
2015-05-23 20:08:47