白い歌
草野春心



  白い歌をうたう
  わたしは悲しくない
  わたしはあなたを愛していない
  疲れた笑みのような夕暮れの町
  静かな木板に穿たれる曲がった釘
  汚されたシャツのために
  貶められた誇りのために
  わたしは白い歌をうたう
  悲しくない
  昔のようにはもう、
  あなたを愛していない




自由詩 白い歌 Copyright 草野春心 2015-04-11 08:26:58
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春心恋歌