こつんと
灰泥軽茶

古本屋をぶらぶらしていると
キーホルダーのついた
鍵が落ちていたので
拾ってレジの人に渡した

お寺の受付に行くと
年季のはいった分厚い
お財布がおいてあったので
受付の人に渡した

さあ私は次に何に
こつんと巡り合うのだろうか
宝石か一生連れ添う人か
はたまた幽霊かと
パン屋さんに入ってパンを買うと
前のお客さんが
パンのプライスカードにあたり
落としていったので拾って外へ出た

風の気持ちの良い晴れた一日だった
桜もひらひら散りながら
皆が楽しそうに眺めていた


自由詩 こつんと Copyright 灰泥軽茶 2015-04-11 00:42:18
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