ついさっき猫
はるな


ついさっき猫は
まんぼうと腕を組んでそこを曲がっていったよ

わたしはそれまで
とても孤独だったのだ
ひとりで はだしで ふるえて
ひたひたと沈みゆく一日を感じながら
なすすべもなく 途方にくれて

誰を想えばよいのかわからなかっただけで
さびしくはなかったけど



自由詩 ついさっき猫 Copyright はるな 2015-04-07 16:44:46
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