あわ立つ
はるな


あんまりとやかく言わないでください
わたしはこの女というもののなかで
ぼこぼこと時間がたって行くのが恐ろしいのです
いつまでしても不自由で
片目を貝で塞いだように暗い
砂糖菓子の脆い沈黙のうえで

あわあわと感ぜさせられる
濡れた女をおもたく纏って暮れているのです


自由詩 あわ立つ Copyright はるな 2015-03-23 03:49:44
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