のど飴
草野春心



  何年か前
  村娘ということばを
  書きとめておいた筈の紙に
  もうなにも書かれていない
  のど飴のにおいのする部屋
  朝の間、わたしたちは
  買ってきた果物をかじった




自由詩 のど飴 Copyright 草野春心 2015-03-14 20:29:09
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