砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているから
TAT
















大昔からそうだったように
この先もずっとこうなんだろうと思う
物語にはただアダムとイブと蛇と林檎が出てくればよい
要素はそれで全部足りてると思う

あと神様と





年を取ると演歌が好きになるってマジだったんだとやや驚愕したり
案の定ブルーズでウイスキー飲めるようになったり



店員さん宛てに『すいません』や『下さい』
『もらえますか?』を一生懸命付けようと頑張ってる
車椅子マークの書いてある場所に車を停めるのも止めた


三十も過ぎてやっと気付けた恥ずかしい話だけど






という横目の端で
ちゃんとまだ女性を気にしているのだから
まだまだ俺もまだまだだなと思う






お釣りを貰う時に
やや頭を下げるのが精一杯で
『ありがとう』と言えない自分もまだまだだ
ごにょごにょ言ってる感が半端なくて超絶ダサいなと
そう思う






だってでも『ありがとうございます』じゃ丁寧で卑屈すぎて気を遣わせてしまうし
『ありがとう!』じゃいかにも上から目線で

十時半休憩に

工務店のおじさんが

人数分
ジョージアのヨーロピアン微糖コーヒーを
購いに来たったでって感じで
横柄過ぎませんか?
幸せの押し売りが過ぎるというか、、


SEKAINOOWARIの良さもサッパリ分からないけど
自分だってやはり断罪されて傷付いたのだから
断罪するのは止めろと戒めて
いよいよだぜと蹴る
脳内栗原清志に蹴ってもらう



無駄に尖るのは止めにして
それはまぁ丸くなるという意味じゃなく
どうせなら一撃で仕留めようという趣旨だ










青い
水っぽい血の色をした大空を
飛行機が一機
大きな入道雲を割いてゆく





その風景を目の当たりにして
合唱コンの『アメリカン・フィーリング』の歌詞が出てくる辺り

世代だなぁと思う







大昔からそうだったように
この先もずっとこうなんだろうと思う
物語にはただアダムとイブと蛇と林檎と神様が出てくればよい































































































自由詩 砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているから Copyright TAT 2015-03-11 04:06:10
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