思い出
草野春心



  赤銅色の振り子の
  陰にかくれ 笹船をほどいた
  幼い女児の はにかんだかなしみ
  そのときも わたしはうずくまっていた
  わたしは なにかをかぞえていた
  夕焼けのうしろにかくれ
  ふくらんでいく 青白い思い出




自由詩 思い出 Copyright 草野春心 2015-02-14 13:09:21
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