天啓
砂木
くしが髪をとくように
そそぎこまれた陽の光を
たたずんでいる 木がかたどります
枝葉で すくっても すくっても
こぼれた思いが 根元に揺れて土を明るくし
なぞり のまれゆく愁いに
はかりごとと 冷たく 風を流すのです
自由詩
天啓
Copyright
砂木
2015-01-01 19:47:31